田舎の大工さん建築業界の未来を考える。
どうも、田舎の大工です。
まずは大工さんらしい写真から!
愛用の鉋です。
波乃華 洋玉鋼
洋玉鋼=スウェーデン鋼
西洋の鋼(はがね)なので洋玉
波乃華はスウェーデンにある製鉄所『アッサブ社』と言うところの『K-120』と言う規格品の鋼材を使った刃になります。
約六万~七万円くらいします
さて、写真の前置きが長くなりましたが今回も本題にお付き合いお願いします。
ここ一週間の出来事ですが、AGC(大手アルミサッシ販売店)の営業さんから聞いた話でZEH『ゼロエネルギーハウス』がいよいよ本格的に法律として動き出す模様。
その中で以前からあったLIXILの『スーパーウォール工法』と言う商品が認定された為に一部で火がついたようだとの事。
ここ15年くらい社寺建築を今まで多く仕事してきた当社ですがこれからの事も考えてLIXILさんからそのうち話を聞く事にしました。
…しかしこれ(スーパーウォールデュアルの事だと思うのですが)、工場で外壁までパネルで一体化して来るらしいので普通の大工さんが建方で外壁 まで2日~3日で出来てしまうらしいのです!
早くて便利ですが、ここで自分が思う事は…まずここで外壁板金屋さんの仕事が無くなります!
次に断熱材もパネルに組み込まれて来るらしいので、断熱材メーカーや吹き込み断熱性屋さんの仕事の範囲もかなり減ります!
と言ったように一方が良くなればどこかが必ず悪くなるという事になってしまいます。
我々職人レベルの人間はこれが起こると非常に大変です!
次にとある大手有名な管材屋(パイプ類を扱う店)さんの営業が現場に飛び込みで営業に来てパイプ屋さんなのに営業品目は、ユニットバス、システムキッチン、床材、電気器具、外壁、アルミサッシ、プレカットの受注だそうです。
驚く事にパイプ類(管材)はやってませんとの事で😱(会社名にパイプと付くのに‼)
しかも各業種と張り合えるくらい安いみたいな事で。
こうなると今度は、サッシ屋、電材屋さん、設備屋さんや材木屋さんがダメージを受ける。
ここで自分が思ったのは、昔は業種毎にテリトリーみたいなものがあり持ちつ持たれつだった物が、皆で垣根を越えて我こそは先にと奪い合いをしながら一点を目指して走って行くようなものかと思いました。
商売である以上勝負は付き物、覚悟の上ですが被る項目がかなり多いのでかなり大変です。
商品が安くなればお客さんにとっては良い事なのですが(長くなりましたので以下省略)
一体、大手を除いた建築業界は本気でこれからどうなるのでしょうか?と思いました。
当社も生き残りを掛けて模索中ですが何せ不安をよぎった一週間でしたが皆様はどう思われますか?